今回、ご紹介する「戦略的BASiCS」は、佐藤義典さんという方が開発したマーケティングツールです。
戦略的BASiCSは、下記の5つの要素のことを指します。
B:Battlefield 戦場
A:Asset マーケティング資産
S:Strength 強み・差別化ポイント
iは、語呂合わせ
C:Customer
S:Selling Message
順番に解説していきます。
本記事の信頼性

Web業界のリアルな現場で得た経験と情報をもとに発信しています。
Battle Field 戦場
マーケティングの戦場とは、いったい何でしょうか?
①地域・場所
②商品が置かれる場所
③顧客・ターゲット
④競合商品・サービスの集まり
⑤メンタル・アカウンティング
孫子の兵法の「戦わずして勝つ」という教えはご存知でしょうか。
これは非常に奥深い言葉で色々な解釈ができるのですが、その1つが「敵のいない戦場を選ぶ」ということです。
マーケティングにおいても、勝ちやすい戦場を選ぶということはとても重要なことです。
Asset マーケティング資産
競合上の優位となりうる独自資産のことを指します。
例えば、下記のようなもの。
- 競合他社より優れたロケーション
- 競合他社より優れた生産工程
- 競合他社が入手できない独占的な供給源
- 競合他社より強い顧客との繋がり
- 競合他社より強いブランド力
- 競合他社より強い優秀な社員
- 特許
- 競合他社が持たないノウハウ
枕詞のように「競合他社の」という言葉が出てきましたが、Assetを考えるときは必ず「競合他社にはできないのか」という視点を持ってください。
独自資産とは、「強みを支えるもの」です。
「強み」は表面的に出てくること、「資産」はその強みを自分だけのものにするための仕組みです。
Strength 強み
Strengthとは、顧客にアピールする強みで、製品・サービスの「差別化ポイント」とも言い換えられます。
資産は、強みを生み出し、支えるものです。
資産=会社にあるもの
強み=強みと認識された結果、お客様の頭にあるもの
Customer 顧客ターゲット
言うまでもなく、商品を欲しがる人です。
重要なのは、そのお客様をどのように絞っていくかです。
お客様を分けていく手法が、セクメンテーション。
その分けた顧客セグメントの中から顧客を絞って「ここを狙っていく」と決めるのがターゲッティングです。
Selling Message 売り文句
これまで、B(戦場)A(資産)S(強み)C(顧客)と進んできましたが、これらを分析してどれだけ素晴らしい戦略をたてても、それがお客様に伝わらなければ、全く意味がりません。
効果のあるマーケティングには、戦略とメッセージが繋がっている必要があります。
まとめ
BASiCS分析は、自分でビジネスをやっている人は当然のことながら、就活活動時の自己分析や、SNS運用のターゲット設定・キャラ設定など、あらゆる場面で活用できます。
マーケティングにおいて戦略が重要だとわかっていても、どうしても抽象的になりがちなので、今回ご紹介したBASiCSを使って、より具体的な分析に繋げていただけたらと思います。